プロフィール
§セラピスト 大谷しのぶ§
AIに人の仕事が取って代わられると言われる昨今…
人の手でしか出来ない感性の仕事は残ると言われています。ボディケアもそのひとつ。
私の仕事は、これがいい。
コンプレックスだった病弱な自分の体験を活かせる、女性らしい仕事。
私自身は大したことはできなくても、
今現在、 社会を作っている人、親として、仕事に家庭に頑張っている人の体を支えたい、癒やす側でいたい…
世の中を、支えるひとを支えたい。
BALI ABIAN SPA AESTHETIC ACADEMY技能認定
日本リンパ美容学院 リンパダイエット技能認定
日本レイキ協会臼井式レイキ中級講習認定
セラピストの想い
「どうしてこの仕事をしてるの?」
よく聞かれます。
マッサージが好きだから。
いつから好きやったんやろう。
思い返せば、初めてマッサージを受けたのは子供の頃。母が首や肩を揉んでくれたり、足湯や乾布摩擦もしてくれました。気持ち良かった。子供なのに凝っていたのです。
私は体が弱く、入院手術を繰り返していました。よく熱を出し、頭痛や体の痛み、息苦しさなどがあり、学校に長く行けない時期もありました。
それでも、献身的な母や、心配してくれる学校の先生や友達に恵まれ、また入院した時には、尊敬出来る医師や看護師さんに出会えました。
やがて人の体や心、健康に強い関心を持つようになりました。
§20代 §
20歳の頃、少し良くなり…体が動くなら、社会に出てみたいと就いたのは、ホテルの披露宴の仕事。
世界が広がり、意識が自分自身から、お客様や仕事仲間に。病院とはまた違うホスピタリティというものを知りました。尽くすと、笑顔で喜んでいただける。自分が対ひと、接客業が好きなことに気づきました。
20代中頃、結婚することになり、地元京都を離れて2人の男の子の出産、育児を経験しました。
後から思えば、それが人の体を感じ取る原体験だったと思います。
言葉を話さない赤ちゃん、幼児…
育児書を読んでも実践的なことは書いていない。今のようにネットの育児情報も無かった頃。周りのお母さん達のように頼れる親もいない。
その場、その場で自分で考えるしかない。
頼りになるのは、母や看護師さん達にして貰った体験記憶。「こうして貰ったな、良かったな、あれは嫌だったな…。」
それと、自分の中にも有るであろう本能的な勘、感性、母性とも言えます。
五感を研ぎ澄ませる。
お母さんなら誰でも持つようになる感覚です。やはり、男性より女性の方が高いようです、共感能力。
食事、睡眠、運動、生活リズムが整うようタイムスケジュールの管理…自分の経験を活かして、子育ての為に健康意識を持つようになりました。
ベビーマッサージというものもありますね。
産科で講習があり、知りました。
オムツ替えやお風呂上がり。お腹や手足をさすると、赤ちゃんが喜ぶのはもちろん、親にも脳内ホルモン、オキシトシンやセロトニンが出るそう。
スキンシップ。満たされて、人間らしい幸せな気持ちになれます。
大人同士でも、あるいはペットでも。
触れ合うことで同じホルモンが出るそうです。
§30代で…§
30代ある時、酷い頭痛が起こりました。
立っていられない程の吐き気。2軒の病院で受診しましたが、熱も血圧も低かった為、検査はせず、「様子を見ましょう。」
深夜24時頃さらにガンガンと割れるように痛みが酷くなり、もう朝までもたない。
でも救急車って呼んでもいいんやろか…ためらいましたが、自分で呼びました。病院で救急医から出た言葉は、やはり「血圧低いので、女性によくある頭痛、帰ってもいいですよ。」
一人ではタクシーでも帰れる状態じゃない。
「朝までここにおいてください。」明け方まで、吐き気がとまらず看護師さんがずっとついてくれました。朝になって、専門の医師が来て、検査を受けることになり…
髄膜炎くらいを予想してましたが、それに加えてまさかのクモ膜下出血。朦朧とかすかに見えた脳動脈破裂の画像。
「死亡する可能性、後遺症が残る可能性、無事に回復する可能性は同じくらいです。カテーテル手術はもうできません、緊急で開頭手術です。」
…意識朦朧、呆然自失。「お任せします。」
一ヶ月後、無事に退院しました。
後で知ったが、その病院の脳外科は優秀らしい。
結果として、あの時帰らなくて良かった。
大事なのはやはり自分の体の声を聞き、信用すること。
医師も完璧ではない。治療では頼れるけれど、最初に気づけるのは自分だけ。
さて、これからどうしよう。
当時の仕事はハードな営業職だったため、辞職しました。失業。
今度は生活のためだけじゃなく、心も体ともに本当に自分に合う仕事を…改めて考えました。
その時、術後の疼痛のため受けていた、住んでいるマンションの一階にある整骨院のマッサージ。
自分が好きなことを仕事にするなら、これやないか…?
シンプルな動機ながら、後にそれが天職と思えるほどに。
癒される側から、癒す側になりたい。
リラクゼーションマッサージの店が街に増え始めた頃でした。気にはなっていました。
伏見にある、一軒の店の求人に応募してみました。
「未経験なんですが…」面接で確認されたのは、手のひら。
「マッサージ向けの手ですね。合格。」「え、そうですか…?」よくわからないけど、とりあえずやってみよう。
指圧揉み解しに始まり、フットリフレクソロジー、ヘッドマッサージ、タイ古式マッサージ、オイルマッサージ。
メニューが豊富な店で、ベテランの先輩方から研修を受けました。新しい勉強は、すこぶる楽しい。自分の体が辛いからこそ、わかる、腹に落ちる。こうすれば効く、気持ちいいんや…感動の連続です。
マッサージ、ボディケアを仕事にする人は、優しく真面目な人が多い。おばあちゃんになっても続けている人もいる。
病院に行くほどじゃないけど体がしんどい。あるいは治療を受けているけど症状がおさまらない。そんな方も多くおられる。
人は人でしか癒せないと云います。
長く続けてみたい、良い仕事だなと実感しました。
§海外のマッサージ§
また視野を広げてみると、世界中に昔から、マッサージはあります。医療的なもの、リゾート地のもの、神様、スピチュアルな要素のものも…実際に目にしてみたくなりました。
インドネシアバリにバリニーズオイルマッサージのスクールがあると聞き、行ってみることに。日本でも学んだ後、現地で資格試験を受験します。
インドの伝統医療アーユルヴェーダを基に、バリ独自で発展したものだそう。経路、経絡に沿りながら、リゾートらしい優雅なマッサージです。
教わった先生は現地の女性。練習台のモデルは彼女の娘さんだと言います。嬉しそう。
「今学校が休みだから、私の家に来てるのよ。」普段は彼女が家計を支える為に別々に暮らしているそう。観光地バリはそんな出稼ぎの人が多くいるのだとか。家族の為にマッサージやインストラクターの資格を取り、働いている。
「友人はドバイでこの仕事をしてるわ。ドバイはもっと稼げるらしいのよ。」「へぇ、行ってみたいね。」なんて会話をしながら。
肝心の試験は…100分の時間内に手技が収まりきらず、一回落ちてしまった。「えーなんでー?!」私以上に残念がった先生。二回目、無事合格。ほっと安堵。先生のアドバイスのおかげです。
§開業§
帰国して、資格が取れたなら、いつか独立開業したいなぁと考える。
場所はどこがいいかな。
住んでいるのは、たまたま京都駅近くのマンション。便利な場所ではあるけれど、ここでサロン営業ってしてもいいんやろか?
マンションの管理会社に聞いてみると、「オーナーから営業許可出ました。ちなみに、数日前に隣室が空いたところですよ。どうですか?」
えっ
隣室なんて便利この上ないけど…でもまだ時期が早すぎる。
周りに相談したら、
「そういう流れなんちゃう?」
そうなんかな。バリの神さま…?
そんな流れで開業することになりました。
雇われの仕事と並行しながら、少しずつお客さんを増やして行くことにしました。
店の名前は…
「睡蓮~すいれん~SUIREN」としました。
昼に咲いて夜閉じる、眠る花、睡蓮。
泥水からでも逞しく、美しく花を咲かせることから、アジア、ヨーロッパでも極楽浄土、癒やしの象徴の花です。
また、それを聞いた叔父から今度は、
「アーユルヴェーダ受けに行くか?」
と連れられてスリランカへ。
額にオイルを垂らす脳のマッサージ、シロダーラを初体験。
タイにも寄り、本場タイ古式マッサージも受けて来ました。シルクのバティック布やお香などサロン雑貨も調達です。
印象的だったのはアジア各国で出会った同業の女性たち。施術を受けながらカタコトでも話すことが、興味深かった。
家庭と両立しながら健気に働く人が殆どでした。施術料金に対しお給料は、決して高いとは言えない。チップの比重が大きい。考えさせられます。
日本でも
自宅サロンをしている人が増えています。家庭と両立がしやすく、
人に喜んで貰えることに仕事のやり甲斐を見出す女性には向いているのかもしれません。
§次世代へ…§
そして、次に縁あって行った国は対照的な先進国、アメリカ。
ニューヨーク、シリコンバレーの企業や国連をツアーで訪問します。言わば大人の修学旅行。
テーマは次世代の仕事、人材育成…そして多様性。
仕事についてまた真剣に考える機会。
今度は自分のためだけでなく、子供達のために…
AIに人の仕事が取って代わられると言われる昨今。人の手でしか出来ない感性の仕事は残ると言われています。ボディケアもそのひとつ。
私の仕事はこれがいい。コンプレックスだった病弱な自分の体験を活かせる、女性らしい仕事。
私自身は大したことは出来なくても、今現在社会を作っている方達のために、親として、仕事に家庭に頑張っている人の体を支えたい、癒やす側でいたい。
でも子供達の世代は…?
先が見えにくい時代、何を言ってあげられるやろう。何をしてあげられるのか。
正解なんてないけれど、
目の前のことを、自分で一生懸命考え、行動した先に、見えて来ると信じて…
人間は、体さえ健康なら何でも乗り越えられます。何でも出来る。
体が健康なら、脳も心も、健全に逞しくいられるからです。
「自分の体と心を大切にしてあげてね。」
私のマッサージの手のひらを通して、
お客様にも、子供達にも伝えたいことです。
2018年 1月
営業のご案内
プライベートサロンのため完全予約制です。
11:00~23:00 無休 (時間・曜日相談可)
サロン所在地
京都市南区東九条烏丸町30-4 ジュネス内
電車
市営地下鉄 九条駅 1番出口からすぐ
JR、近鉄 京都駅八条口から徒歩7分
お車
マンション北側隣にコインパーキングがあります